16年目となる「ミシュランガイド京都・大阪2025」を発表
総掲載軒数は469軒で京都・大阪の最多掲載数に
新二つ星に京都から2軒、大阪から1軒
サステナブルな取り組みに光をあてるミシュラングリーンスターに
世界初「ラーメン」のカテゴリーから掲載店が登場するなど全13軒に
「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤ(本社:群馬県太田市、代表取締役社長:須藤 元)は、3月27日(木)ミシュランガイドセレモニーにて「ミシュランガイド京都・大阪2025」の全セレクションを発表しました。また、同日14:30に、ミシュランガイド公式ウェブサイトとアプリに新たなセレクションを掲載しました。京都・大阪版では初となる、電子書籍版も発売します。書籍・電子書籍版は4月1日(火)発売です。
- 3軒の新二つ星が誕生しました。京都からは、日本料理「高台寺 十牛庵/Kodaiji Jugyuan」と、はす向かいの日本料理「山荘 京大和/Sanso Kyoyamato」が一つ星から評価を上げました。大阪からは日本料理「老松 ひさ乃/Oimatsu Hisano」が一つ星から評価を上げました。
- 京都から新ミシュラングリーンスターが2軒誕生しました。ラーメンのカテゴリーでは世界初の「ヴィーガンラーメン ウズ/Vegan Ramen UZU」です。もう1軒はイタリア料理「リストランテ ドーノ/ristorante DONO」で、日本料理「草喰 なかひがし/Sojiki Nakahigashi」と親子でのミシュラングリーンスターとなりました。
- 大阪から初めてメンターシェフが誕生しました。一つ星の日本料理「桝田/Masuda」桝田兆史(ますだよしちか)氏が受賞。大阪の「ミルパ/milpa」は日本初メキシコ料理の一つ星に輝きました。
「ミシュランガイド京都・大阪2025」掲載数
日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長、須藤 元は次のようにコメントしています:
「大阪・関西万博を目前に控えたこの時期に、国内外の旅行者、そして地域の皆様に、ミシュランがおすすめする京都・大阪の新たな飲食店・レストランのセレクションをお届けでき、嬉しく思います。これからますます盛り上がりをみせるこの地域の素晴らしい体験の一助となれば幸いです。さらに使いやすくなったモバイルツールは、移動や旅の計画のお役に立つはずです。125年前、小さな赤い本に、車の修理工場や地図、宿泊先の情報などを掲載してお配りしたミシュランガイドの進化系を今年もお届けします」
ミシュランガイド インターナショナル・ディレクター、グウェンダル・プレネックは、次のようにコメントしています: 「京都と大阪の最新のレストランセレクションを発表し、過去最多の飲食店・レストランをご紹介出来、とても嬉しく思います。これは両都市が卓越性を深く理解し、ファインダイニングの境界を押し広げ続けていることを示しています。3軒のレストランが二つ星に上がったように、美食の水準を高め、時代を超えておもてなしの伝統を守っています。同時に、『ミルパ/milpa』が日本初のメキシコ料理で星の評価となったように、新しいコンセプトも受け入れる京都と大阪は、日本を訪れる旅行者にとって見逃せない美食の目的地であり続けています」
【京都セレクションの新掲載店について】
- 22種類の多様な料理カテゴリーから、過去最多となる238軒の掲載店、そのうち新規掲載は40軒でした。
- 新二つ星が2軒誕生しました。どちらも一つ星から二つ星へ評価を上げています。日本料理「高台寺 十牛庵/Kodaiji Jugyuan」は広大な敷地に数寄屋の屋敷と美しい庭園を有しています。高増伸哉(たかますしんや)氏は献立に歳事を取り入れ、古都の風習を伝えています。肉料理を欠かさないのも魅力の一つ。西洋の火入れ技術を見せるなど進化に挑む料理を提供しています。日本料理「山荘 京大和/Sanso Kyoyamato」の中島光雄(なかじまみつお)氏は、美しくあることを心掛け、雅な盛り付けや上品な味わいに気を配ります。季節に合わせた室礼や女将を務める阪口順子(さかぐちじゅんこ)氏と仲居のきめ細かなもてなしも含め、和の総合芸術を体感できる料亭です。
- 新規掲載の一つ星は4軒でした。現代風料理「しろ/shiro」は島根と京都の食材を使い、イタリアンをベースに和食の要素を取り入れるオリジナリティある料理を提供しています。日本料理「辻布紗/Tsujifusa」は京都で長く修業し、丁寧に作られた料理を提供する割烹店。ソムリエ資格を持つ女将が日本酒やワインと合わせてくれます。日本料理「中満/Nakamitsu」は食材、料理、食べ手と真摯に向き合う割烹店。新旧の仕事を交えた献立に個性が光ります。寿司「菊乃井 鮨 青/Kikunoi Sushi Ao」は料亭「菊乃井」が開いたすし割烹の店。種に施す仕事も独特で、例えば車海老は殻付きのまま炭火で炙り、穴子に黒七味と木の芽を合わせます。
- 一つ星に評価を上げた2軒のうち、日本料理「宮脇/Miyawaki」は造りに塩昆布、魚介や野菜に果物を合わせるなど独自の発想を凝らしています。正統な日本料理でありながら進化も感じさせます。もう1軒はフランス料理「ジャン-ジョルジュ アット ザ シンモンゼン/Jean-Georges at The Shinmonzen」。レシピは本店を構えるニューヨークから届きます。スパイスやハーブで香りを高め、柑橘の酸味で軽やかに。テラスの季節は、京都の風情が感じられる白川沿いの席が人気。韓国人シェフ、ハナ・ユーン氏が創り出すフランス料理を京都で味わえるダイバーシティなレストランです。
- 新たに2軒のミシュラングリーンスターが誕生しました。1軒はセレクテッドレストランのイタリア料理「リストランテ ドーノ/ristorante DONO」です。「草喰 なかひがし/Sojiki Nakahigashi」との親子でのミシュラングリーンスターは日本初となります。幼いころから父の姿を見てきた中東俊文(なかひがしとしふみ)氏は自ら畑を耕し、野菜を育て、端材は肥料にして自家菜園に。野山で山菜を摘み、自然環境と向き合うツアーも開催しています。もう1軒はビブグルマンのラーメン「ヴィーガンラーメン ウズ/Vegan Ramen UZU」です。ラーメンのミシュラングリーンスターは世界初です。片岡良(かたおかりょう)氏が地球に過大な負担をかけている現代の食と向き合うため手掛けるヴィーガン専門店。チームラボのアート空間で、植物性の食材に特化した「地球に優しい食」を提供しています。
- 新規のビブグルマンは4軒、ラーメン「昆布と麺 喜一/Kombu to Men Kiichi」、居酒屋「米処いなもと/Komedokoro Inamoto」、蕎麦「竹邑庵太郎敦盛/Chikuyuan Taro no Atsumori」、蕎麦「茶寮哲心/Saryo Tesshin」でした。
- セレクテッドレストランには、現代風料理、精進料理、中国料理、天ぷら、焼鳥など9つの料理カテゴリーから32軒の新規掲載店がありました。
【大阪セレクションの主な特徴】
- 24種類の多様な料理カテゴリーから、過去最多となる231軒の掲載店、そのうち新規掲載は36軒でした。
- 新二つ星は一つ星から評価を上げた、日本料理「老松 ひさ乃/Oimatsu Hisano」です。主人の久野正光(ひさのまさみつ)氏は日本料理の季節感や伝統を踏まえつつ、優れた食材を見つけ独自の料理に仕上げています。造りは醤油に頼らず、魚だしのタレを合わせ、炊きたてご飯には塩と醤油を添え、純粋な甘みを引き出しています。
- 新一つ星は4軒です。日本料理「西天満 市がや/Nishitemma Ichigaya」は地元の魅力を知ってほしいと、なにわ黒牛、なにわの伝統野菜など大阪の食材を使うカウンター割烹店。現代風料理「ルーツ ナカノシマ/Rooots Nakanoshima」はイタリアでの経験11年のキャリアを持つシェフとオーナーがメニュー開発し、イタリアンベースにジャンルにとらわれない料理を提供しています。メキシコ料理「ミルパ/milpa」は日本初となるメキシコ料理の一つ星です。メキシコ出身のウィリー・モンロイ氏は先住民の食材や昔ながらの調理法に敬意を払いつつモダンメキシカンを目指しています。オリジナリティーのあるペアリングコース一種のみ提供。日本料理「片町 川口/Katamachi Kawaguchi」は主人ひとりで料理をまかないます。「食べ疲れしない料理」を志し、淡く上品なだしで食材を引き立てます。高級食材に頼らず季節の野菜に工夫を凝らす料理を供しています。
- 新規ビブグルマンは5軒掲載されました。天ぷら「天星/Tenboshi」、スペイン料理「上六ワイン/Ueroku wine」、とんかつ「京町堀 なかむら/Kyomachibori Nakamura」、居酒屋「台処 かみ谷/Daidokoro Kamiya」、イタリア料理「プレスト/PRESTAU」です。
- セレクテッドレストランはイタリア料理、現代風料理、寿司、など8つの料理カテゴリーから27軒の新規掲載店がありました。
【ミシュランガイド京都・大阪2025のアワード】
メンターシェフアワードは、自身の仕事やキャリアが手本となるようなシェフに授与されます。後進の育成にも力を注ぎ、指導者として熱意をもって助言し、レストラン業界の発展に貢献する料理人・シェフを称える賞です。
3回目の発表となる「ミシュランガイド京都・大阪2025」のメンターシェフは初めて大阪からの選出となりました。大阪の一つ星、日本料理「桝田/Masuda」桝田兆史(ますだよしちか)氏。料亭とカウンター割烹で研鑽を重ねた熟練の料理人です。1999年の「桝田」開業以来、多くの弟子を育て独立させています。日本料理や日本文化を後世に残すために、若い料理人と共に板場に立ち、調理技術やゲストへの立ち振る舞いなど、自ら手本となって模範を示し、成長を促す機会を与えています。日本料理の由来を丁寧に説明し、和食を広める姿勢も今回の受賞に繋がりました。
サービスアワードは、訪れる人を心地良くすることができる、おもてなしに優れたスタッフに授与されます。プロフェッショナルかつ魅力的であり、レストランでの体験が特別なものになるような接客をする人に授与される、サービスに対する心からの情熱を称える賞です。
「ミシュランガイド京都・大阪2025」のサービスアワード受賞者は、京都の新二つ星となった日本料理「山荘 京大和/Sanso Kyoyamato」の女将を務める阪口順子(さかぐちじゅんこ)氏。大阪に生まれ育ち、幼い頃から実家が営む料亭で和の食文化に自然に触れてきました。経営学と語学を学ぶため米国に留学後、「京大和」で女将を務めていた母に師事し、若女将として研鑽を重ねました。現在は七代目女将として暖簾を受け継ぎ、料理長と共に従業員を束ねています。茶道、華道、書道を嗜み、日本の伝統文化を継承。訪れる客を着物姿で迎え、笑顔の会話で和ませ、料亭の楽しみをさり気なく伝えています。訪日客には英語を活かし料亭の雅やかさを世界に発信。来客を心からもてなし、きめ細やかな心遣いと奥ゆかしい振る舞いはサービスアワードに相応しい今回の受賞となりました。
■「ミシュランガイド京都・大阪2025」はミシュランガイド公式ウェブサイト、公式アプリで
「ミシュランガイド京都・大阪2025」最新セレクション
公開時間:2025年3月27日 14 :30
公式ウェブサイトURL : https://guide.michelin.com/jp/ja
※公式ウェブサイト、アプリは世界のミシュランレストラン・ホテルセレクションの検索・予約が可能です
■「ミシュランガイド京都・大阪2025」書籍・電子書籍詳細
©MICHELIN
【タイトル】 ミシュランガイド京都・大阪2025
【発売日】 2025年4月1日(火)
【定価】 3,498円(本体3,180円+税10%)
【ISBNコード】978-4-904337-43-1 C2026
【発行】 日本ミシュランタイヤ株式会社
【判型】 A5変形
【言語】 日本語・英語
※ホテルセレクションの掲載はありません。
■ミシュランガイド公式アプリ
iOS, Androidともに二次元バーコードからダウンロード可能
- 世界のミシュランガイド(レストラン・ホテル)が一つに
- レストランの先行公開により、最新のセレクションが入手可能
- 周辺検索、旅先の検索にも
- お気に入りやリストを共有可能
- ミシュランガイド公式ウェブサイト
https://guide.michelin.com/jp/jaの内容をカバー - ダウンロード無料