エンバイロとアンティン、ミシュランの支援を受け
世界初の大規模なタイヤリサイクルグループを構築
～欧州初のタイヤリサイクルプラントを2023年前半に建設予定～
スカンジナビア エンバイロ システムズ（Scandinavian Enviro Systems 以下、エンバイロ）とアンティン インフラストラクチャー パートナーズ（Antin Infrastructure Partners 以下、アンティン）は、「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュラン（日本法人本社：東京都新宿区、代表取締役社長：須藤 元）の支援を受け、世界初の大規模なタイヤリサイクル事業を推進する合弁会社を設立しました。
スウェーデンに本社を置くエンバイロは、使用済みタイヤからカーボンブラックと熱分解油などの良質な原材料を抽出する特許技術を保有しています。アンティンは、パリ、ロンドン、ニューヨーク等に拠点を置き、専門知識と投資を通じて、欧州と北米のインフラに長期的な価値を提供しています。両社は、タイヤを100％持続可能にするために進化を続けるミシュランと提携して合弁会社を設立し、タイヤ業界の循環経済を加速します。
欧州初のこのタイヤリサイクルプラントは2023年前半スウェーデンのウッデバラ市に建設予定で、2025年までに完全に稼働する予定です。その後、欧州全域にタイヤリサイクルプラントを建設し、 2030年までに年間最大100万トンの廃タイヤのリサイクルを目指します。これは欧州で毎年廃棄されるタイヤの3分の1に相当します。
ミシュランはリサイクルプラントに使用済みタイヤを提供し、廃タイヤから回収したカーボンブラックと熱分解油の供給を受ける相互供与契約の締結をしました。
ミシュランの経営評議会メンバー、ハイテクマテリアル担当ビジネスディレクターのモード・ポルティリアッティは次のように述べています。
「大規模なタイヤリサイクルグループの構築は、持続可能で循環型のタイヤ生産を目指すミシュランの挑戦における重要な一歩です。循環型産業のために革新的なパートナーシップを構築し、タイヤの環境への負荷をさらに低減していきます」