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ミシュランが初のタイヤリサイクルプラント建設に着手
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ミシュランが初のタイヤリサイクルプラント建設に着手

2021-2-19

~使用済みタイヤを持続可能材料に再生、循環経済実現への挑戦~

本リリースは、仏Boulogne-Billancourtで2021年2月9日に発表した英文リリースの抄訳です

ミシュラン(日本法人:日本ミシュランタイヤ株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役社⻑:ポール・ペリニオ、以下「ミシュラン」)は、Enviro社(本社:スウェーデン、以下「エンバイロ」)との合弁事業として、ミシュラン初のタイヤリサイクルプラントを南米チリのアントファガスタ地域に建設します。プラントは、2021年に建設着工、2023年生産開始予定で、投資額は3,000万ドル以上となります。

使用済みタイヤのリサイクル技術はタイヤ産業にとって重要な柱であり、ミシュランの持続可能な原材料調達の取り組みのひとつです。エンバイロは、使用済みタイヤからカーボンブラック、熱分解油、ガス、スチールを回収する特許技術を有しており、本プラントで年間3万トンのアースムーバー用タイヤをリサイクルできる見込みです。これは、チリで毎年廃棄される当該タイヤの約60%に相当します。

プラントでは、使用済みタイヤを直接顧客の敷地から回収、運搬・切断し、リサイクルします。回収された材料の90%は、タイヤ、コンベヤーベルト、防振製品などさまざまなゴム製品に、残りの10%はプラントが自社の熱や電力として再利用する予定です。

ミシュランのハイテクマテリアル新規事業、マーケティングおよび事業開発責任者兼副社長 サンダー・フェルミューレンは次のように述べています。

「エンバイロとの合弁事業で、ミシュラングループ初のリサイクルプラント建設について発表できることを大変誇りに思います。これは、新しいビジネスを開発しながら、お客様へ新世代のリサイクルソリューションを提供するための大きなマイルストーンです。現在、チリの鉱業顧客数社と長期契約に関する交渉を進めています。ミシュランは、エンバイロの技術をさらにスケールアップすることで、環境目標をサポートしながら循環経済発展のためのソリューションを提供していきます」

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ミシュランとエンバイロの共同開発技術で使用済みタイヤが良質な原材料に再生されるイメージ図
*契約締結の前に、臨時総会(EGM)でエンバイロ所有者の承認手続きがあります。エンバイロのEGM報告は別途公開されます。
*大量の土を動かす大型土工機械(ブルドーザー、パワーショベルなど)


タイヤリサイクルプラントの建設は、VISIONコンセプト注1の実用化を進め、タイヤ生産に持続可能な原材料を増やすというグループの取り組みと完全に一致しています。ミシュランは、この分野のイノベーションには新しい形のコラボレーションが必要であることを認識し、多様な技術分野の革新的なパートナーシップを構築してまいります。

注1) VISIONコンセプトとは
持続可能なモビリティを具現化するためのミシュランの経営・開発戦略として2017年のMovin’Onサミットで発表されました。VISIONコンセプトのイノベーションの4つの大きな柱は ①エアレス ②コネクテッド ③3Dプリンティングの活用 ④100%の持続可能原料の使用(すべて再利用できることまたは生体材料を使っていること)であり、この4つを最終的に実現することを目指しています。

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2017年Movin’On で発表された VISIONコンセプト

メディア資料

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