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ミシュラン、アンティンとエンバイロと共同で
スウェーデンに初のタイヤリサイクルプラントの建設を発表
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ミシュラン、アンティンとエンバイロと共同で
スウェーデンに初のタイヤリサイクルプラントの建設を発表

2024-3-21

~年間約35,000トンの使用済みタイヤ処理を目標に、地元コミュニティに最大40名の雇用を創出~

本リリースは仏Parisで2024年2月23日に発表した英文リリースの抄訳です

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「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュラン(日本法人本社:東京都新宿区、代表取締役社長:須藤 元)とスカンジナビア エンバイロ システムズ(Scandinavian Enviro Systems 以下、エンバイロ)とアンティン インフラストラクチャー パートナーズ(Antin Infrastructure Partners  以下、アンティン)の合弁会社は、初のタイヤリサイクルプラント建設に向け、共同投資計画を最終決定しました。

スウェーデンのウッデバラ市を拠点とする第一工場は、建設に必要となる環境および建築に関連する全ての許可・認可をすでに取得しています。建設工程は着手されており、新工場は2025年中に稼働する予定です。この工場は、年間約35,000トンの使用済みタイヤ処理を目標に掲げており、その初期段階において地元コミュニティに最大40名分の環境関連の雇用を創出する予定です。

複数年にわたる供給

プラントの建設資金の調達に加えて、合弁企業は、使用済みタイヤ、回収カーボンブラック、熱分解油の供給に関する複数年契約を締結しました。
ミシュランは使用済みタイヤのリサイクル・エコシステムの開発を積極的に支援し続け、同合弁会社の発展に寄与します。その一環として、カーボンブラックと熱分解油に関する複数年の供給契約を締結しました。

年間100万トンのリサイクル能力

同合弁会社は2030年までに年間最大100万トンの使用済みタイヤのリサイクル処理を目標に掲げ、ヨーロッパ各地に工場を建設する計画を進めています。ウッデバラ工場稼働後、他の欧州諸国に追加工場を建設し、培った技術の迅速な展開を図ります。アンティンとエンバイロはすでにこれらの追加工場の建設に向けた資金調達計画に合意しています。製品寿命を終えた使用済みタイヤの量は増加し続け、現在その量は欧州だけで年間350万トンに達しています。この共同事業は、欧州全域で使用済みタイヤのリサイクルを促進し、持続可能な原材料を生産することを目的としています。生産される原料の中で最も重要なものは、回収されたカーボンブラックと熱分解油であり、これらはタイヤ製造や石油化学産業で再利用が期待されています。同共同事業のリサイクル材料を使用することで、従来のカーボンブラックに比べて炭素排出量を90%以上削減できます。

ミシュランの経営評議会メンバー、ハイテクマテリアル担当ビジネスディレクターのモード・ポルティリアッティは次のように述べています。
「ミシュランは、エンバイロとアンティン間でのこの共同事業の立ち上げを強力に後押ししています。この取り組みは、ミシュランがエンバイロの株主となり、この技術の成熟を支援するために2020年にスタートしました。今回、私たちはスウェーデンでの初の工場建設の投資に向け最終決定に進んでいます。この大胆かつ野心的な産業プログラムの立ち上げは、ミシュラングループの戦略的目標と完全に一致しており、2050年までにヨーロッパ全体でタイヤの環境への総合的な影響を減らし、再生可能資源とリサイクル材料を100%活用することを目指しています。」

アンティンの次世代パートナーであるアナンド・ジャガナサン氏は次のように述べています。
「アンティンは、エンバイロとミシュランと共に、合弁会社が計画する複数の工場の建設が承認されたことを発表でき、嬉しく思います。当社は、使用済みタイヤを原材料に戻し、持続可能な形で何度も再利用する完全循環型プラットフォームの構築に期待しています。これは規模拡大を見据え、大規模な資本を必要とする実証済み技術に注力する『アンティン次世代 (NextGen) 』投資戦略の一環となります。」

エンバイロの会長であるアルフ・ブロムクヴィスト氏は次のように述べています。
「ウッデバラの工場は、合弁会社初の本格的なタイヤリサイクルプラントであり、世界初となる大規模タイヤリサイクルグループの共同設立に向けた最初の一歩です。持続可能な未来を実現する上で欠かせない産業の変革において、私たちは共に重要な役割を果たしてまいります。」

エンバイロとアンティンは、2023年3月に、欧州の特定地域に一連のタイヤリサイクルプラントを建設するために合弁会社を設立しており、今回の投資決定はそれに続くものになります。アンティンは合弁会社の筆頭株主であり、ミシュランは少数株主です。また、エンバイロは主要な少数株主としてのオプション権を保有しています。

リサイクルにおける飛躍的なイノベーション」

エンバイロは、独自のモジュールベースのリサイクル特許技術を開発し、使用済みタイヤからカーボンブラックやオイルなどの貴重な原材料を抽出することを可能にしました。これらのリサイクル原料が化石原料の代替品として使用されると、CO2排出量の大幅な削減など、環境に大きな利益をもたらします。

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