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シンビオ初のギガファクトリー「SymphonHy」が落成!水素燃料電池を生産するヨーロッパ最大の総合拠点で持続可能で効率的なモビリティの推進をサポート
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シンビオ初のギガファクトリー「SymphonHy」が落成!水素燃料電池を生産するヨーロッパ最大の総合拠点で持続可能で効率的なモビリティの推進をサポート

2024-1-16

本リリースは仏Boulogne-Billancourtで2023年12月5日に発表した英文リリースの抄訳です

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オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方のサン・フォン(ローヌ圏)にある「SymphonHy」全景

フォルヴィア、ミシュラン(日本法人:日本ミシュランタイヤ株式会社、本社:群馬県太田市、代表取締役社長:須藤 元)、ステランティスが共同出資する合弁事業のシンビオは、2023年12月5日、卓越した技術と産業の中心地となる同社初のギガファクトリー、SymphonHyを落成しました。

  • SymphonHy(シンフォニー) は、イノベーションと工業化の能力を有し、年間 50,000 台の燃料電池システムの生産能力を備え、大規模生産に向け、顧客の低炭素輸送の推進をサポートします。
  • SymphonHyは、IPCEI(欧州共通利益に適合する重要プロジェクト)プログラムの一環として欧州連合とフランス政府に支援されているHyMotive※1の一部です。このプロジェクトは強力なテクノロジーを開発するために10億ユーロを投じ、その存続期間中に 1,000 人の雇用を創出します。
  • ステランティスはシンビオから燃料電池の供給を受け、ヨーロッパですでに展開している中型バンのみならず、北米市場向けの大型バン、ピックアップトラック、大型トラックなど、水素モビリティの提供を持続的に拡大します。

オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方のサン・フォン(ローヌ圏)にあるSymphonHyは、欧州最大の統合型燃料電池生産拠点であり、技術および産業のリーダーたるシンビオの役割を裏付けています。敷地内には当グループの本社、生産工場、比類ない規模のイノベーション拠点、そしてシンビオ水素アカデミーを有しています。最先端のテクノロジーを備えたSymphonHy は、高レベルの自動化とロボット化により、競争力のあるコストで大規模な生産を実現しています。これらの開発は、競争力のある高性能水素燃料電池の生産を可能にし、モビリティの推進を加速する鍵となります。またエネルギーの転換と、ネットゼロへの移行というヨーロッパ社会の大志の実現に貢献します。フォルヴィア、ミシュラン、ステランティスが共同出資する合弁事業のシンビオは、2023年12月5日、卓越した技術と産業の中心地となる同社初のギガファクトリー、SymphonHyを落成しました。

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ゼロエミッション水素モビリティのあらゆるニーズに応える水素燃料電池スタックパックH2 MOTIVEシリーズ

数字で見るSymphonHy:

  • 現在の生産能力は年間16,000台、2026年までに50,000台に増産
  • 現在の敷地面積は26,000m2、2026年までに40,000m2に拡大
  • 7,000m2の研究開発専用スペース
  •  ISOクラス8認証で、8,000m2のクリーンルーム
  • 単一で世界規模のイノベーションセンターに、100名の専任研究開発者、幅広い分野 (電気化学工学、化学、材料科学など) をカバーする博士号取得者20名を含む450名以上のエンジニアが集結
  • エネルギーを自給自足し、BREEAM※2 の認定基準「Outstanding」の取得サイト

SymphonHyにより、シンビオはパフォーマンスに妥協のないゼロエミッションの水素モビリティを手頃な価格で実現できるよう顧客をサポートすることができます。

30年以上の経験、株主や自動車業界のリーダーからのサポート、600万キロメートルに及ぶ路上テストにより、シンビオは独自の専門知識を蓄積してきました。当グループは、オンロードの軽および中距離商用車、トラック、ピックアップトラック、バス、大型バス、小型建機及びフォークリフトまで、効率的なゼロエミッションモビリティのためのパワー、耐久性、自律性のすべての要件を満たす幅広い製品ポートフォリオを提供しています。
シンビオはSymphonHyを活用することで、輸送のパイオニアである顧客へ水素燃料電池のさらなる導入計画をサポートすることができます。

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水素燃料電池システム生産ライン

世界有数の自動車メーカーの1つであり、シンビオの共同株主でもあるステランティスは、プジョー e-エキスパート、シトロエン e-ジャンピー、オペルビバロ-e モデルといった小型商用車用のゼロエミッション水素ソリューションを初めて販売した企業です。同社は、中出力アーキテクチャを備え、航続距離が最大500km、充電時間が10 分未満である大型バンにも対応できるような製品ラインナップを拡大しています。ステランティスは、積載量を犠牲にすることなく、ALVW 320マイルまたはGCWR 200マイルの航続距離と迅速なタンク充填を備えた車両のポートフォリオを電動化するという目標に沿って、Ramブランドのピックアップトラック用の水素技術を開発する計画を固めました。これらの車両にはすべてシンビオ製の燃料電池が搭載される予定です。

シンビオ CEO、フィリップ・ロジエのコメント: 「SymphonHyはヨーロッパの産業および技術的リーダーシップの証です。持続可能で高性能かつ手頃な価格の水素電気モビリティを、エコシステム全体と、民間および公的パートナーと協力して、スケールアップして実現する準備ができています。2年足らずで落成されたSymphonHyは、ゼロエミッション水素モビリティの展開加速を裏付けるシンビオにおいて、産業上の約束を果たす能力を証明しています。100% SymphonHyで組み立てられた最初の燃料電池システムは、稼働からわずか1ヵ月後の2023年10月に生産されました」

フォルヴィア CEO、パトリック・コラーのコメント:「モビリティの脱炭素化を加速するためにフランスに2つの主要なフォルヴィアのサイトを開設してから数週間後、シンビオの新たな一歩に参加できることを嬉しく思います。シンビオは現在、社会の課題に対応できる規模になっています。このプラントは、ゼロエミッションモビリティへの当社の取り組みをさらに証明するものです。フォルヴィアは、水素技術がバッテリーによる電動化に代わる唯一の補完的で信頼できる代替手段であると信じています。シンビオにより、当社は燃料電池から貯蔵まで、水素モビリティのバリューチェーンの75%をカバーしています。当社は、顧客の燃料電池電気自動車の航続距離を向上させるための革新的なソリューションの開発に取り組んでいます。2022年に、フォルヴィアは世界中に10,000個の水素タンクを納入しました。これは、ナンバー1を目指す当社の記録であり、重要なマイルストーンです。」

ミシュラン CEO、フロラン・メネゴーのコメント:「ミシュランはフォルヴィアとの合弁前、2019年にシンビオを買収しました。これは弊社が早期から水素の可能性を強く信じていたからです。今年のステランティスの資本出資は、水素がモビリティの未来を支えることを裏付けています。この技術は現在、特に導入が始まっている商用車において、より長い航続距離のニーズを満たすために不可欠であることが証明されています。ミシュラングループがこのたび、事業用車両のエネルギー移行を専門とするモビリティ事業者である子会社のWatèa by Michelin(ワテア バイ ミシュラン)を通じて、一連の水素自動車の提供を発表したのは偶然ではありません。」

ステランティス CEO、カルロス・タバレスのコメント:「フランスを本拠地とするシンビオは、それぞれの分野で一流の企業 3社が力を合わせ、専門知識を結集して最前線に立つことができることを証明しています。水素は当社が商用車の顧客向けに進めている技術の組み合わせの一部で、開所式は重要なステップとなります。この技術は、2030年までに欧州で100%、米国で50%の電動車の販売を達成するという大胆な目標をサポートするために、当社が開発中の強力な電動化エコシステムの一つです。ステランティスの目的は「世界の動きをリードする」ことです。水素は、気候変動との戦いにおいて競合他社に先駆けて、2038年までに当社の野心的なカーボンネットゼロ目標の達成に貢献します。」

さらに、シンビオはドイツのシェフラーグループと提携して、燃料電池の戦略的構成部材であるバイポーラプレート(BPP)を生産するための折半出資の合弁会社、イノプレートを設立しました。フランスのアルザスに拠点を置くイノプレートは、来年第1四半期に操業を開始し、当初の生産能力は400万BPPで、2030年までに年間5,000万BPPを生産し、120人以上を雇用する予定です。イノプレートは、PEM(プロトン交換膜)型燃料電池市場向けの新世代BPPの生産を加速し、コストを削減しながら性能と競争力を向上させます。

燃料電池技術は、持続可能な電気モビリティのバッテリー技術を補完します。高荷重、長距離、素早い充填時間を伴う、集中的で要求の厳しいプロフェッショナルな使用に理想的です。特にビジネス輸送に最適です。

HyMotiveは戦略的な産業および技術プロジェクトであり、雇用の創出
SymphonHyは、欧州共通利益に適合する重要プロジェクト (IPCEI) を通して欧州連合とフランス政府によって支援される戦略的産業および技術プロジェクトであるHyMotiveの一部です。
HyMotiveへの複数年にわたる投資総額は10億ユーロです。2028年までに2番目のギガファクトリーを建設し、フランスでの総生産能力を年間10万システムに倍増する計画です。また、このプロジェクトは2030年までにバッテリー駆動の電動モビリティや従来の内燃機関技術と同等の性能を達成することを目指して、燃料電池技術の競争力をサポートする画期的な技術を開発することも目的としています。

2019 年の従業員数は50人でしたが、現在シンビオは750人以上を雇用しており、HyMotiveプロジェクトの結果として1,000人の雇用が創出されると見込んでいます。

燃料電池の世界的リーダー、シンビオ
シンビオグループは燃料電池技術の世界的な産業リーダーになるという目標を確認しています。

シンビオは2021年から米国にも拠点を置き、すでに第1段階としてグループの欧州施設から供給を受けるカリフォルニアのパイロットプラントを稼働しています。現在シンビオは、北米における有望な水素モビリティの潮流をサポートするために、米国で新しい燃料電池ギガファクトリーを拡張および建設する機会をすでに模索しています。

SymphonHyは、2030年までに世界で200,000個のユニットを生産するというシンビオの目標に沿って、新しい拠点の産業モデルとなる燃料電池生産基準を定義しつつあります。

※1  HyMotive  産業化の加速と破壊的イノベーションの開発を目的としたプロジェクト。
※2  BREEAM  BREEAMはBuilding Research Establishment(BRE:英国建築研究所)が1990年に開発した世界で最初の環境価値評価システム

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