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ミシュラン、『インターナショナル・メディア・デー』を開催
「タイヤ市場の進化」と「工場の変革」を発表
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ミシュラン、『インターナショナル・メディア・デー』を開催
「タイヤ市場の進化」と「工場の変革」を発表

2023-4-26

「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュラン(日本法人本社:東京都新宿区、代表取締役社長:須藤 元)は、日本時間2023年4月13日、イタリアのクネオ工場で「インターナショナル・メディア・デー」を開催し、2つの戦略的変革:タイヤ市場の進化と工場の変革を発表しました。

  1. 消費者の新たなニーズと気候変動に対応するためのタイヤ市場の進化
  2. 人間、技術、環境の新たな課題に対応するための生産拠点の変革

また、かねてより掲げている2050年までに100%サステナブル素材を使用してタイヤを生産の実現」という目標を改めて強調しました。

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※クネオ工場 :ミシュラングループの西ヨーロッパで最大かつ最も先進的な乗用車タイヤの生産拠点

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タイヤ市場の進化

自動車市場はこの数年で大きな変化を遂げました。過去30年、世界中で消費者のニーズと車両の使用方法は大きく変化しました。重量化、カスタマイズ、快適性と安全性の向上、カーシェアリング、リースの発展は顕著な兆候です。さらに気候変動と環境規制の厳格化も大きな影響を与えています。

ミシュランは変化を遂げたタイヤ市場で主要トレンドを支える大きな役割を果たしています

  1. 車両の重量化で、タイヤは大口径化しています。気候変動と資源不足において、この傾向は消費量とCO 2排出量に直接影響を及ぼします。ミシュランはこのパラドックスに技術で対応します。転がり抵抗の低減により、タイヤのライフサイクル全体で2021年には34億リットルの燃料を節約し、2010年比で870万トンのCO 2排出を抑制しました。ミシュランは2030年までに、エネルギー効率をさらに10%改善するための取り組みを継続します。
     
  2. ヨーロッパでのオールシーズンタイヤの好調な展開:ヨーロッパで長い間消費者に敬遠されていたオールシーズンタイヤが、ここ数年で3倍もの販売数を記録し目覚ましい成功を収めています。このタイヤは特にミシュランが開発した技術的革新により、その使いやすさと卓越した性能が評価されています。この市場では、以下の要因により今後5年間で11%以上の成長を見込んでいます。  
    ・気候変動と予測不可能な雪天
    ・ヨーロッパにおける規制の変更
    ・タイヤ交換が不要という消費者メリット
    ・車両フリートとリースの発展 
     
  3. 電気自動車の発展:電気自動車がタイヤに求める以下の4つの性能は、内燃機関車よりはるかに厳しくなることが予想されます。
    ・加速・減速時のトルク増に対応する長寿命
    ・自律性のための低転がり抵抗
    ・大容量バッテリー搭載による高荷重指数
    騒音低減、電気自動車のノイズの70%は、エンジンではなく走行から発生

生産拠点の変革

人・利益・地球の「三方よし」を目指すミシュランは、生産拠点である工場においても徹底的な改革に取り組んでいます。

人の改革: リーダーシップモデルに基づき権限を委譲することで、大きな成果を上げています。画期的な経営革新による15年間の大きな変化は財務体質を強固にしました。専門職を魅力ある職種とし、組合組織や従業員と連携することで、質の高い社会的対話を継続しています。今後10年間でさらなる強化を目指します。

技術の革新: デジタル化と人工知能の活用で業界を変革しています。コラボレーション環境で再利用するために過去5年間のデータを保存しています。ロボットと人工知能を組み合わせたインダストリー 4.0 は、変革の規模を 10 倍に拡大し生産の品質と柔軟性を引き上げ、従業員の労働条件とスキル向上に繋がっています。これらのイノベーションにより約 6,000 万ユーロの年間利益を達成しました。

環境への配慮: 生産拠点の環境への影響を2005年から2019年で半減させました。グリーンエネルギーへの移行など取り組みをさらに加速し、2010 年から 2030 年でCO2 排出量を 50% 削減する中間目標とともに、2050 年までにCO2排出量正味ゼロを目指します。CO2のみならず水の消費量を 2030 年までに30% 以上削減するコミットメントもしています。

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ミシュランは世界で85以上の工場*を運営し、毎年2億本のタイヤを生産、約81,000人を雇用しています。

* ミシュラン生産拠点 : カムソ含む/フェナー除く

世界初のサステナブル素材を45%・58%含有する公道走行承認タイヤ

ミシュランは、サステナブル素材を45%含有した乗用車用タイヤと58%含有したバス用タイヤを発表しました。これらのタイヤは公道走行承認済みで、現行タイヤと同等の性能を保持しています。世界初のこれら2つのタイヤは、「2050年には100%持続可能なタイヤを生産する」という意欲的なゴールに向け、ミシュランが現実的かつ具体的な取り組みを積極的に進めている証であり、2025年までに開発する量産モデルの未来像を示すものです。材料分野で過去培った専門知識と研究開発部門の専門家、革新的な新興企業とのパートナーシップにより達成したこの進歩は、ミシュランのすべての製品に利益をもたらします。タイヤの性能に妥協することなく、タイヤ全てのライフサイクル(設計・製造・輸送・使用・リサイクル)において環境負荷低減に取り組んでいます。

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サステナブル素材を45%含有した公道走行可能な乗用車用タイヤ(左)と58%含有したバス用タイヤ(右)

ミシュランのCEOフロラン・メネゴーは次のように述べています。
「ミシュランは絶えず変化しています。これまで以上に革新的に環境に配慮し、進化するタイヤ市場の課題に立ち向かいます。革新的な企業文化で顧客と社会の期待に応え、ソリューションを予見し考案します。
”タイヤと共に”、”タイヤ関連で”、”タイヤを超越して”戦略的目標を達成出来ると確信しています」

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ミシュランCEO:フロラン・メネゴー

メディア資料

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