ミシュラン、ヨーロッパの最大級テレマティクス・サービスプロバイダーのMASTERNAUT(マスターノート)社を買収
2019-5-30
~主にヨーロッパにおけるテレマティクス事業展開を加速~
ミシュラン(日本法人:日本ミシュランタイヤ株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役社⻑:ポール・ペリニオ)は、ミシュラングループのサービス・ソリューション事業の拡大戦略に伴い、ヨーロッパ最大級のテレマティクス・サービスプロバイダーであるMasternaut(以下、「マスターノート」)社の全株式を取得する契約を締結したことを発表しました。マスターノートは、主にフランスとイギリスで事業を行っており、車両運行管理を最適化するための車載テレマティクス・ソリューションや、最新技術を搭載した専門プラットフォームを提供しています。同社は小型商用車を中心に22万台以上の運行管理を請け負っています。買収額はマスターノート社の2018年EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の8倍に相当します。
ミシュランにとって、この買収は次のような戦略的意味を持ちます。
- 小型車両向けサービス・ソリューション事業の発展を促進し、成長著しいフリート業界をサポートする
- ミシュランの広範な営業網を通じて、ヨーロッパ全域にマスターノートの製品を本格展開する
- 情報収集量を増やすことで、顧客に最高のソリューションを提供する。製品性能を向上させ、メンテナンス予測などのデータサイエンス手段を開発する
本年5月17日にCEOに就任したフロラン・メネゴーは次のように述べています。
「ミシュランは、目下テレマティクスの専門技術を統合中です。これにより、お客様のモビリティを最適化し、変化し続けるマーケットニーズに応えることができるようになります。マスターノートの買収は、特にヨーロッパにおいて、また小型車両のフリート分野において、当社のサービス・ソリューション事業を拡張するための新たな一歩となります」